【インタビュー】嗚呼問答、アーモンド。みなと組が問答の末に得たものとは?
*この記事は
みなと組が思い描く、古民家大改造計画とは? の続きです。
地元のものを気軽に楽しんで(加藤)
-お店されるって本当だったんですね。なんのお店をする予定なんですか?
岩井:ジュース屋さんをやります。なんでジュースって思いますよね?僕だったら思いますもん、お任せください、そこはうちの加藤がね。ちょっと加藤さーん
-ジュース屋さんをやるというふうに先程聞いたのですが、ジュースにした決め手は何ですか?
加藤:古民家大改造計画はみなと組内外でも度々話し合って、決めた事なんです。まずこの古民家で「古民家カフェ」とか農家が営む「農家カフェ」はやりたくなかったんです。
岩井:そうなのよね、しっくりこないよね。
加藤:でもやっぱりみなと組はアイドル農家なので、1農家として農業に関係のある方が理想的だと考えてました。この段階で暗中模索した期間がありました。そんな中で僕たちだけで考えてやり始めるっていう自己完結はダメだと感じていたので知り合いに話してみたりして様々な意見を取り入れようと。
岩井:そうそう、その時に加藤さんのお知り合いがポッとジュースは?って言われたみたいで
加藤:それを聞いた時は「ん?ジュース?」と思ったんですけど、落ち着いて考えてみると「ジュース、面白いぞ!」って思ったんです。
岩井:そういえばあの人があんなこと言ってた、あの農家さんがこんな事言ってたって言うのが「ジュース」っていうものと結びついたんだよね。
加藤:そう、色んな方とお話しさせてもらってるからこそだよね。そこで地元のものを使ってジュースにしたいっていう風に思い始めたんです。
岩井:尾道にフラッと観光に来た人たちに地元のフルーツを楽しんでもらいたいよね。東京とかだとやっぱり柑橘めちゃくちゃ高いし、食べる機会もこっちに比べると少ないと思うんですよ。
加藤:そういう人たちにもここらのフルーツを楽しんでもらいたいね。それと農作物って味は一緒だけど見た目ではねられて売れなかったりするじゃないですか?地元の農家さんが傷物で売れないから近所に配ったりするようなものを受け取って使っていきたいです。
岩井:だって美味しいもんね、もったいないよ。
加藤:ちょっとした傷とかでダメになっちゃうロスを無くしたいですね。そしてたくさんの人に地元のものを気軽に楽しんでもらいたいです。
-そういった経緯があったんですね。尾道は柑橘が豊富ですもんね、気軽に地元のフルーツをちょっぴり気の利いた感じで使っていくのは新しいと思います。すごく楽しみです。
加藤:要修行ですね。
岩井:任せろ、柑橘絞りまくってやります。
時々考えてたらおゲボ出そうになりますけど(岩井)
-ジュースももちろん楽しみなのですが、この離れの空間が今からどうお店に形を変えていくのかも凄く気になります。もう既に具体的な内装の案などは決まっているのですか?
加藤:まだまだ固まってはいないのですが、確実に進んではいます。実はこの店スペースは岩井さん主導で計画を進めていってるんですよ。彼の脳内に問いかけてあげたほうが早いです。
岩井:そうなんですよ、大仕事で興奮してます。こんなに大きなキャンバスを手掛けるのは初めてなので凄い楽しいです。時々考えてたらおゲボ出そうになりますけど。だからこそ色んな所から色んなエッセンスを落とし込んで作り上げたいと思ってます。
加藤:そうね、自己完結は彼の最大の敵なんですよ(笑)
岩井:でも節目で決断するのは自分だと思ってやってます。


-岩井さん、みなと組が作り上げる空間とても楽しみです、ワクワクしますね。今はまだ工事を始める段階ではないとの事ですがイメージが固まったら工事は自分たちでするんですか?
加藤:自分たちでできる所は自分たちでやろうと思ってます。でも極力DIY感を散りばめたくないので、そこはお財布とじっくり相談します(笑)
岩井:作り上げるならフルスイングでやらないとね、半端などっちつかずが一番僕たちも嫌だし良くないと思うので。振り切るところは振り切ってプロにやってもらいます。
加藤:今ちょうどその道のプロの方たちが僕たちに協力して下さっていて、アドバイスをたくさんくれてるんです。
岩井:恵まれてるよね、なんか色んな所に繋がってるよね
-みなと組波に乗ってますね!考えていることが少しづつでも形になっていっているのが聞いているだけでもドキドキします。みなと組の古民家大改装計画が順調に進んでいく事を1ファンとしても願っています。
加藤:ありがとうございます、ぜひ農園にもお店にも来てくださいね。
岩井:でしょ、ドキドキワクワクの毎日なんですよ。お店の秘密はまだあるんですよ(笑)実はジュースだけじゃなかったりして
-え!ジュースの他にも何かやられるんですか?
岩井:気になるでしょ!でもまだ秘密です、ぜひまたお話ししに来てください、その時までお預けって事で(笑)
母屋に書いてあった落書き?みなと組が生み出す新たなものが非常に楽しみである。
嗚呼問答。
アーモンド。
彼らの問答は続く。
取材・文/岩井響